諏訪湖周辺には多くの温泉があります

湖南東部の諏訪湖ヨットハーバーから湖沿いに北東1キロ足らずにあるレンガ造りの"片倉館"の湯槽は,深さが1mを超えるくらいあって底に黒い玉砂利が敷いてあります.
 初めて行った時,愚息-1は幼稚園でした.(愚息-2は乳幼児で女湯)
「ぉ父さん,入っていい?」,「えぇヨ〜」.
 が,愚息は「ゥワッ」と声をあげて沈んでしまいました.小生は驚きましたが,他の客はニヤニヤ,「またやった〜」という様子.
 愚息は立ち泳ぎで浮き上がって「プワ〜このお風呂,プールみたい」.その後は泳いだり潜って底の砂利を拾ったりで気ままに遊んでいました.

 ヘ〜,小さい頃からスイミングスクールに喜んで通っていたけど,こんなとこで"芸は身を助く"になるとはネ〜.250円(大人子供同額)で時間制限なしの温泉プールなんて言うことありません."泳ぎ禁止"の注意書きはありましたが,泳ぐなっていうと沈んでしまうので・・・ただ,「クロールやバタフライはやめとけョ」.

上諏訪駅前の丸光デパート(デパートと言っても松坂屋や三越みたいなのをイメージしてると,"エッこれが?")の5階にもあります.ここへ入った時は平日昼間だったので男湯は愚息-1と二人だけで,水圧のえらく高いホースで水をかけ合って目いっぱい遊びました.上がってきた時は二人ともボ〜.
 この間,愚妻は愚息-2を抱いてウィンドショッピング.

上諏訪駅のホームにも小さな温泉があって乗車切符か入場券で入れます.ここは狭くて遊ぶスペースもないので子供と一緒に女湯を覗き込みました.
 しかし,他人の奥方ならともかく,自分のカミさんの入浴シーンを見せてもらっても当然のことながら面白くも何ともありません.(地獄谷温泉のメスザルの入浴シーンのほうがまだマシ)
 かといって,感激を求めて若いネエチャンがいるとき覗いたら「キャー」となってホームの駅員や客が"チャンスだっ!"と飛んで来るだろうし,その時は「見たのはカミさんの裸だけ,他のネエチャンは見てない,イャ見えたような気もするけど憶えがない.うそじゃない,天地神明に誓って・・・」などと言い訳しても聞いてもらえんだろナ〜

 Fig.今日の諏訪の湯も良かったナァ,満足〜

 この日,午前中はスキー,
諏訪湖まで下って湖畔のファミリーレストランで昼食,
食事後の温泉コースは,上諏訪を起点として,
湖岸公園駐車場に車を置き定期船に乗って対岸の岡谷へ
湖岸公園をブラブラして,JR岡谷駅=>上諏訪駅
駅ホーム温泉でひとっ風呂の後,
駐車場までお土産屋を覗きついでにフラフラ散歩.
 (お土産には湖魚の佃煮がよろしいようで)



Fig.釜口水門(天竜川=>遠州灘への始まり) 

 岡谷側には諏訪湖の水が天竜川へ流れ込む釜口水門があります.
 周辺の湖岸公園に,"琵琶湖周航の歌"の歌碑が建っていました.我々ヨット部員はレース大会のレセプション(という名の単なる飲み会)では最後にいつもこの歌を肩を組んで唄います.我は湖の子,さすらいの〜
 京大ボート部の歌と聞いていましたが,湖(ウミ)のルーツが諏訪湖にあるとはネ〜,知らんかった.

片倉館から湖沿い北に諏訪湖間欠泉センターがあって(間欠泉噴出はかなり離れた湖上から見てもかなりの迫力です.ヨットでふらついている時に初めて見て,「なんだっ!?アレ」---高さ,量とも日本一だって),ここにも温泉がありますが,外からプールを覗いただけでまだ入ったことはありません.今度行ってみよ〜っと.

下諏訪にも格安の温泉が何個所かあります.
 諏訪大社下社秋宮近くの児湯に行くときは,いつも参拝駐車場を利用.(駐車料金代わりにお賽銭5円玉数個 ---ご縁がありますように,パンパン)
 途中に塩羊羹で名の知れた"新鶴"がありますが,時間的に遅いと売り切れています.

 旦過の湯は街の小さな銭湯風で,ここに入ったときはあまりに熱いので子供と湯槽の片隅でじっとして動かず我慢していました.すると,地元のオジイチャンはぼくらが遠慮してると思ったらしく,「こっち,おいでおいで」と手招き.ここでは長湯も遊びも不可能.
 上がってから服を着ながら番台のオバチャンにちょっと道を尋ねたのですが,オバチャンは地図を持ち出し,フリチンのオッチャンも加わって懇切バカ丁寧に教えてくれました.
 いいなぁ田舎モンは.

  <ちょっと脱線

 野沢温泉のお湯にはススのかたまりのような黒いものが浮遊しています."湯の花"というのだそうですが,学生時代スキーで初めて行った時はこれを知らず,「なんやコレ,ゴミがいっぱい浮いとるやんか」.
 すると地元のジィさまが「これが体にいいんやないか,知らんナ〜都会モンは」

所変わって乗鞍高原には"せせらぎの湯"という露天風呂があります.
 道路からちょっと降りた所ですが,ガイドブック頼りでは探しきれず,売店のオッチャンに聞いてやっと見つけました.ここへウチの子二人とよそのニイチャンの四人で入っていた時,家族連れがやってきました.
「ぼくら気にしませんからど〜ぞど〜ぞ」.しかし「ハァー」と気のなさそうな返事をして出て行きました.
 愚息-1:「あのヒトたちどうして入らないの?」,「ちょっと狭いから泳げないって思ったんだろ」.
 ニイチャンは「少し上に五百円で入れる温泉がありますからネ,だけど,こんないい所あるのになんで金払って混んだとこへ行くんだろ」,「そうですネ〜ながめはいいし,歓迎するけどナ〜」.(本音:あの中学生くらいの"うれし恥ずかしふくらみ始めはえ始め"のお姉ちゃんは諸手を上げてスッポンポンで大歓迎.オバハンはどうでもえぇ.オッチャンはできれば・・・)
 常連らしいこのニイチャンの話によると,"せせらぎの湯"はお湯が枯れていることもあるそうです.タダでは何の文句も言えませんが,小生一家がこれまでに行った二度とも豊富に流れていました.ラッキ〜
 愚妻はちょっと覗いただけ.生活に疲れた30女のヘアヌードでは小川や木々の美観が損なわれますから小生もあえて勧めず.

乗鞍高原は乗鞍岳への長野県側からの登り口で,こちらからのドライブは岐阜県側からの乗鞍スカイラインと違ってタダです.
 したがって,いつも混み合う頂上畳平の駐車場では,岐阜県側から来た客からクレームがつくそうです.---「わしら高い金払って登って来たのにぃ.駐車場くらい優先使用考えてくれぇ」
松本からの国道158号線はトンネルが多く,車のライト消し忘れで奈川渡ダム見物中にバッテリーを上げてしまいました.
 近くに停まっていた東京電力のバンに頼んでバッテリー直結してエンジンをかけましたが,東電のオッチャン:「手際がいいナ〜自動車関係の仕事かぁ?」,「イェ,こんなドジが多いもんで」.
 そして,礼を言っておみやげ用の菓子折を渡そうとするとオッチャンらは「そんなモンはえぇえぇ」と言ってサッと走って行きました.正義の味方−東京電力,カッコイ〜ことないけどアリガト〜

御岳山麓・濁河温泉の全て木造り温泉に入った時は,
 愚息-1が足を滑らせて「ウワッ」と頭から湯舟へドボ〜ン.
  ---「飛び込んだらあかん,プールと違うんやから」
 翌日の朝風呂の時はおそるおそるでえらく慎重でした.
  ---「堂々と入れヨ,悪いことしとるんやないんやから」

温泉ではありませんが,鳥羽へ行ってヨットを係留したすぐ近くの民宿の風呂を借りた時は,愚息:「ぉ父さん,ここのウチのお風呂,誰でも入っていいの?」,「銭湯とは違うけどヨ〜,前も来たことあるからここチの人と美州の仲間は仲良しこよしなんヤ」.「フ〜ン」
 通常の民家の風呂へ勝手に入ってると思ったようです.
  ---そこまで非常識な人間やないデ,キミのぉ父チャンは.

 このように愚息兄弟は,他にもスキー旅行などで信州,飛騨とあちこちの温泉に入っているので慣れというよりスレていて,愚息-2なんかお風呂グッズの用意をしている間にどこかいなくなって探していたら,先に一人で露天風呂にチョコンと浸かっていたということもありました.

京都のシティーホテルに泊まった時もすぐに二人で「大浴場に行こ〜露天風呂あるかな〜」.
 ついでに朝の散歩の時,玄関のピカピカに磨かれたガラスドアに気付かず,頭をゴン.ドアボーイのニイチャンが笑いをこらえていました.

どんくさ〜,ほんま,偉大なるイナカ=名古屋の子やナァ.


 記:Sep.-1988